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コンサル未経験から挑めるクニエ CIOサポートを通じ、経営視点の変革でお客様の市場価値を高める

株式会社クニエ

※このインタビューは2022年7月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
イベントレポート

企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が加速し、デジタル導入は情報システム部門以外のビジネス部門や管理部門においても独自に進められるようになってきました。すると、一つひとつのDXを成功させることとは別の視点、全社のIT最適化を図ることがCIOに求められるようになり、今、多くの企業で課題となっています。

CIOや情報システム部門長と向き合い、DXの成功を支援するクニエ CIOサポート担当をリードするパートナーの山本真氏と、同 シニアコンサルタント島地琴円氏に、JAC Recruitmentでコンサルティング業界におけるデジタル人材の採用支援を担当する若山大輔がインタビューしました。

写真左から

株式会社クニエ CIOサポート担当 パートナー 山本 真 氏
国内通信事業者、外資系コンサルティングファームを経て現職。情報システム部門の業務変革やITサービス事業者へのコンサルティングを専門として20年を超える経験を有する。CIOや情報システム部門が経営に価値を創出し続けるためのガバナンスやマネジメントの在り方、組織変革など、CIOをサポートするプロジェクトをリードする。
株式会社クニエ CIOサポート担当 シニアコンサルタント 島地 琴円 氏
独立系SIに入社し、システム開発からPMOまでを経験したのち、2019年6月にクニエに転職。当初はコンサルタントとして大手製薬企業のプロジェクトを担当し、2020年からはシニアコンサルタントとして、大手製薬企業のコンプライアンス部門のデジタル化を支援する。ESG、SDGsテックに造詣が深い。

1. 企業がIT環境の変化を受け止め成長につなげていくことを支援

――貴社およびCIOサポートのミッションと主な業務内容について教えてください。

山本氏:クニエはNTTデータグループのコンサルティングファームとして、企業の経営戦略の実現と企業変革に向けたコンサルティングサービスを提供しています。クニエには日本経済、ひいては世界の国の企業や社会の発展に貢献しようというマインドを持つ人が多く、公益に資するような新しい企画やサービスを考え出そうという思いでコンサルティングに向き合っています。

CIOサポートにおける支援は2019年より、より活動を深化させています。それまでもITマネジメント支援の一環として行ってはいたのですが、CIOをサポートするというテーマで活動するメンバーが少しずつ増えてきたこと、ソリューションが体系化できてきたことから、CIOサポート領域専任となり、現在は22名の体制となっています。 企業ITを取り巻く環境は、古くはメインフレームがあり、クラウドが出てきて、今はAIやビッグデータなど新しい技術が次々に出てきて変化を生んでいます。これを企業として見た場合、その技術を一つひとつ押さえることはもちろん大切ですが、それと同じくらい、変化を受け止めて、その変化を企業の成長にどう生かし、つなげていくのかを考えることがとても大事です。

私たちCIOサポートは、企業のCIOや情報システム部門のマネジメント層の方々と向き合いながら、新しい技術・環境に適合していくための戦略を策定し、業務や組織を作っていくためのコンサルティング活動を行っています。

――CIOサポートにおける役割をそれぞれ教えていただけますか。

山本氏:私はグループリーダーの立場ですので、マネジメントが基本的な仕事です。私たちのチームのコンサルタントが相対するのはCIOの方や情報システム部門長の方です。その方と向き合い、ある時はディスカッションパートナーになり、ある時は業務変革を進めるうえでの補佐をします。

ですから、メンバーにはCIOの方や情報システム部門長の方々としっかり向き合って仕事ができるレベルのコンサルティングの品質を求めています。そのために今、メンバーの成長を図るチーム施策に力を入れており、それが私の主要なミッションとなっています。

島地氏:CIOサポート担当は、ITのトータルサポートが仕事です。そのため契約先としては、例えばCIOや情報システム部門との契約になることが多く、戦略やIT企画立案、プロジェクト管理、部門内の人材育成といったITマネジメントなど幅広い業務に関わります。何か一つの案件を個別に受注するというよりは、トータルにサポートする中でプロジェクトが生まれてくるイメージです。

現在の私のタイトルであるシニアコンサルタントの役割は、プロジェクトの一現場責任者として自分が担当している領域を進めるうえで何を決めなければいけないかを考えたり、検討・判断のために必要な資料を作成したり、会議をファシリテートしてお客様の意思決定を確定させていく、そして決定事項の推進を支援していくといったことが主な仕事になります。

――島地さんが今携わっているプロジェクトとそこでの役割についても教えていただけますか。

島地氏:現在は製薬企業のコンプライアンス部門のデジタル化に携わっています。製薬業界はさまざまな規制の厳しい業界で、研究開発における安全性の確保、製造や医薬品卸の品質管理、医薬品情報提供や市販後調査などあらゆる企業活動に規制がかかっており、それらに対応しなくてはなりません。法令・省令などさまざまなレベルでの規制がありますが、私の方では業界の自主基準を守るための活動をサポートさせていただいています。

代表的な自主基準には透明性ガイドラインや販売情報提供活動ガイドラインがあります。これらの自主基準を遵守するために、コンプライアンス違反が起こらないようにするためのルール策定や教育、コンプライアンス相談窓口の設置、モニタリングなどの業務の中でデジタル化によって効率化を図ることのできるものはないか、そのデジタル化をどのように実現化できるか技術的な方法を考えるのも私たちの仕事です。

2. 近年増加のCIO課題は「社内各所で起こる個別のDXをいかに管理するか」

――現在多くの企業でDXを推進していると思いますが、それに関連するクライアントからのCIOサポートに対するニーズとしてはどのようなものが寄せられていますか。



山本氏:DXは今どのような企業でも必ず取り組んでいるテーマの一つだと思いますし、確かに私たちにもDXに向き合うことが求められてはいます。ただ、私たちCIOサポートはその「向き合い方」が特徴的です。

DXの取り組みはトライアンドエラーの連続で、階段を一段ずつ上り成長していくような漸次的な変革ではなく、はしごを掛け替えるような非連続な取り組みが求められています。成功も失敗もし、試行を積み重ねながら企業を新しいものにしていくのがDXです。

ただその弊害として、社内のあちらこちらでさまざまなテーマの取り組みが無秩序に立ち上がってくるため、うまく回る取り組みはよいのですが、そうでないものは個別化して悪い意味でのレガシーとして残ってしまうことがあります。そうならないよう、どのようにそれらの取り組みをマネジメントし、企業の成長に適切な形でつなげていくかが多くの企業で課題となっています。

――そうした課題に、CIOサポートはどのように対応していくのでしょうか。

山本氏:われわれの基本的なスタンスは「CIOの目線から全社の最適化を考えること」で、そこに向けて戦略を立て、業務や組織、規程などを整えるサポートをしていきます。

もともと情報システム部門の改革はCIOサポートのテーマとしてありましたが、DX推進の掛け声のもと、従来は情報システム部門が連携する必要がなかったような事業部門などでもDXの取り組みが行われるようになり、情報システム部門の外へ、今まで以上に視野を広げていく必要が出てきました。

具体的な施策としては、例えば社内のDXの取り組みを管理するためのマネジメント組織を新設するケースもあります。また、これまで情報システム部門にそういった役割がなかった企業からは、その前段階として、そもそもDXを管理するために自分たちがどう変わっていくべきなのか、新しい業務としてどう向き合っていくべきなのかというご相談をいただき、対応していくケースが増えてきています。

そのため、個別のDXの取り組み単体に関わって業務改革を進めていくのではなく、業務システム全体像と方針を描き、その実現に向けた組織づくり・仕組みづくりをお客様と一緒になって取り組むというのが、私たちのDXに対する向き合い方になります。

3. 個別のITプロジェクト支援ではなく、組織や人、規程などの環境を整える

株式会社クニエ 山本氏

――DXに絡むところでCIOサポートの特徴的な取り組み方をお話しいただきましたが、それ以外にはどのようなコンサルティング依頼がありますか。

山本氏:先ほどもお話ししたようにCIOの目線は全社に及ぶため、本当にいろいろなご相談をいただきます。社内で新サービスを立ち上げるというご相談や、組織開発・人材育成に関わるもの、ITの活動方針策定、事業部の企画業務の支援、社内のプロジェクト管理など、幅広いテーマに対応します。

CIOサポートで特徴的なのは、それぞれのテーマに対して直接的に取り組むのではなく、一段高い視座で、方針や業務、規程、組織をつくっていくということです。

例えば社内で新サービスを企画し立ち上げるとなった場合、企画や実行を直接支援するのではなく、企画の管理方法や投資判断基準の策定をサポートするのが私たちの仕事になります。

人材育成のために研修をしたいというご相談をいただいた場合は、個別の研修内容の企画を支援するのではなく、一段上の視点で「どのような組織にするか」を考え、組織開発計画を立案し、それに沿った採用と育成を支援することがCIOサポートの仕事になります。

――貴社のCIOサポートならではのコンサルティングの特長、強みはどのような点にあるとお考えですか。

山本氏:以前ある大手企業のCIOを私たちがサポートさせていただいていたのですが、ある時その方が別の会社にCIOとして転職をされたんですね。そして、再びクニエにお声がけいただき、私たちがご支援することになりました。その方に、なぜ他ファームではなくクニエを再びお選びいただけたのかをお伺いしたことがあります。

その答えは、「社員が得られるエクスペリエンス、経験値が他とは違うから」というものでした。お客様企業のなかで若手の方が成長したというだけでなく、ベテランの部課長クラスの方も成長したと仰ってくださったんですね。

――そのような評価をいただけた理由はどういったところにあると思われますか。

山本氏:あらゆるコンサルティングの仕事をする時に、そのテーマ・課題を解決するだけでなく、クライアントにとっての価値を創り出すという目線で取り組んでいることが、そうご評価いただけた背景にあると思っています。

私たちは、プロジェクトのリーダーをクライアントの方に務めていただくようにしています。世の中には、コンサルタント自身が名実ともにリーダーとなり、主体的に物事をドライブしてアウトプットをつくっていくプロジェクトは多いと思いますし、そのような進め方も大事だとは思います。

しかし私たちは、お客様のプロジェクトメンバーが自律的に動いて、ステークホルダーと調整して、価値を出していくことや、その方自身がリーダーとしてよいプレゼンスを示せるような支援をしていくべきだと考えています。

お客様の中に変革意識を醸成し、自律的に行動できるような意欲を持っていただくためには、私たちもモチベーション高く自律的に動いてその姿を見せていく必要はあるのですが、リーダーはあくまでお客様が主体であってほしいと考えています。そのためのサポートが、私たちの仕事だと考えています。

島地氏:私も現在参画している製薬企業のプロジェクトでまさにそのような動きをしています。例えばRPAを導入するとなった際に、社内の方針が決まっていないと、どうしてもいろいろな場所で、ガバナンスから外れたいわゆる“野良ロボット”ができてしまい、後々問題になることがあります。これを防ぐためには、部署の垣根を越えた全社的な共通ルールや運用方針のもと、業務を標準化していく必要があります。

私の役割はコンプライアンス部門へのIT支援ではありますが、それを実現するためには、コンプライアンス部門の先にいる営業、製造、研究開発などの各部門にも同じように変革意識を持っていただき、調整をして歩調を合わせていかなければなりません。そのため、基本はお客様側でリーダーとして立っていただいき、私たちは意識づけに注力していく形を取っています。

山本氏:クニエCIOサポート担当は大手ファームに比べると体制人数は少なく、できること・できないことがあると思っています。その中で、私たちが強みにできるのが、まさにこの自発的・自律的な変革を促す部分だと思っています。

4. コンサルタント一人ひとりの市場価値を高める充実のキャリア支援

――転職希望者の方とお話ししていると、コンサルタント未経験からチャレンジしたい方が増えている一方で、「自分に務まるのだろうか」と不安を抱える方も多い印象です。入社後の育成・サポート体制について教えていただけますか。

山本氏:クニエはもともと人を育てようというマインドが高い会社ですが、CIOサポート担当では今年度、これまで以上に施策に力を入れています。具体的に実施しているのは5つの施策です。

イベントレポート 特に力を入れているのはリサーチシェアという施策です。これは興味があるテーマについてリサーチし、レポートを作成し、メンバーや社内にシェアしたり、場合によっては社外に発信するという取り組みです。

昨年度、島地がこのリサーチシェアの取り組みの一環で書いたレポート「SDGsテックを用いてIT部門が支援できる社会貢献」を執筆しました。これを、クニエのコンサルタントの知見を提供するオウンドメディア「Quriosity(キュリオシティ)」にて公開したところ、公開以来非常に高い関心を集めています。

――それは素晴らしいですね。

島地氏:以前から、個人的にESGに興味を持っていました。クニエが「ソサイエティ・ファースト」を掲げており、それに共感したことも転職先に選んだ理由の1つだったほどです。そのような背景から、このテーマを選びました。

Quriosityへの掲載をきっかけに、SDGsテックをテーマとした講演依頼を複数いただいき、上場企業の方々を前にプレゼンをしたり、『日経コンピュータ』『日経クロステック』の2022年新春大予測の特集で、取材を受けコメントをさせていただきました。

山本氏:SDGsテックは現在、どの企業のCIOにとっても向き合うべきテーマの1つに必ず入ってくるもので、島地のこの取り組みはCIOサポートのメンバーにとっても大変参考になり、プロジェクト業務へ生かすこともできたと思います。 このような形で、自分が関心を持ったテーマに沿って知見・専門性を高めて、それを社内外に発信していくということを、CIOサポート担当のコンサルタント全員にしてもらえるような形にしていければと考えています。

――これだけ充実した施策があると心強い半面、負担が大きそうにも思えますが、いかがですか。

島地氏:プロジェクトを進めながらそれにプラスアルファの取り組みですので、大変と思われるかもしれません。ただ、シニアコンサルタントになるとプロジェクトは自分でリードできますし、稼働の調整もしやすいので、いま私はほとんど残業していないんです。リサーチシェアの発表前や講演の前などは多少立て込みますが、それでも1〜2時間の残業で対応できる範囲です。

――最後に、貴社への転職をご検討されている方へのメッセージをお願いします。

島地氏:私もコンサルタント未経験でクニエに転職してきましたので、最初はすごく緊張していましたが、自分の興味が生かせる機会や方向性が見つかりました。

CIOサポートの仕事はトータルサポートですから、これまでの皆さんのご経験の中にもお客様にアピールできることが必ずあると思いますので、弊社に来ていただき、ご自身の強みのある分野でリーダーシップを発揮いただけるとうれしいです。機会がありましたら、一緒に働けることを楽しみにしています。

山本氏:私たちCIOサポート担当は、一人ひとりのコンサルタントがCクラスの方や部門長クラスの方と向き合って仕事をしていけるよう、広い視野を持って取り組んでいきたいという思いを持って活動しています。

特に今はDXが注目されており、組織の変革、業務の変革にあらためて向き合っている企業が多数あります。そのような企業の変革にCIOと同じ目線で取り組む仕事は、個別のDXの取り組みを企画したり作り込んでいったりするのとはまた違った面白さがあると思います。そこに関心がおありの方は、ぜひ応募していただけるとうれしいです。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment 編集部

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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